鍼治療について
鍼治療について
体を治療する方法として様々な治療法がありますが、鍼治療はご存知でしょうか?
ここでは、鍼治療について、ご紹介していきます。
鍼治療とは?
鍼治療とは、鍼(はり)を使って体にある様々な経穴(ツボ)を刺激することで、体の不調を改善する治療法です。これは中国や韓国などで発展してきた東洋医学のひとつで、現代の病院などで受ける一般的な治療(西洋医学)とは少し異なります。
西洋医学の場合、レントゲンや血液検査等のデータをもとに病名を突き止め、それに対して適切な治療を行っていきますが、東洋医学の場合は客観的な数値ではなくその人の体質や症状に従って適切な治療を判断し、治療を進めていきます。
つまり、原因がはっきりとしているものに対しては西洋医学で治すことが可能ですが、原因がはっきりしない体の痛み、不調などは東洋医学のほうが効果を期待できることがあります。
鍼治療を行うことで、体の自律神経系や内分泌系、免疫系等が刺激されます。その結果、血液やリンパ液の循環を促し、筋肉の緊張状態を緩和するといった効果が得られます。さらに、温熱効果があるお灸とともに使用されることが多く、このような治療方法によって人が本来持っている自然治癒力を高め、不調を改善します。
美容鍼とは?
体の不調を治す鍼治療ですが、実は美容においても高い効果を発揮します。美容鍼とは、顔に鍼を刺すことによってツボを刺激し、むくみやクマ、乾燥肌等の顔の悩みの改善を期待できる治療法です。しかし「顔に鍼を刺す」と聞くと痛みなど心配な方も多いのでは?
美容鍼で使用される鍼は髪の毛よりも細いものが多く、刺さった痛みを感じにくくなっています。近年では芸能人の間でも手軽に効果を期待できる美容法として話題となっています。美容鍼によって得られる効果には次のようなものがあります。
- 肌の新陳代謝を促し、肌荒れを改善
- 顔の血流が良くなることでむくみ・クマの改善
- 皮脂の分泌を正常化し、乾燥肌やオイリー肌を改善
- たるみ、ほうれい線の軽減
治療においての注意事項
原因がわからない腰痛、肩こりといった体の不調に効果的な鍼治療ですが、副作用はあるのでしょうか?また、施術を受ける上での注意点もこちらでお伝えします。
鍼治療による副作用は、一般的な薬などの治療に比べると起こる確率は少ないですが、全くないとも言えません。具体的な副作用としては、鍼治療の施術後に倦怠感や眠気を感じたり、ふらついたりするなどの症状があったことが報告されています。しかしこれらの症状の多くは一時的なもので、与えられた刺激に対して体が過剰に反応しているものと考えられます。
このほか、施術にあたっての注意事項としては直前の食事を控え、施術後すぐの飲酒や運動は控えることなどがあります。